
「みみずく」は、NPOに関心のある方々に向けてメッセージを発信する「市民活動情報誌」です。その時々の問題をKECの視点から特集しています。ここでは、「みみずく」に掲載した巻頭言をご紹介します。
■第16号[2004年3月25日発行] 15号へ / 17号へ
| 「NPOで働くということ」
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市民活動センター神戸 事務局長
八十 庸子 |
NPOに就職したいと思う人が増えている。マネーゲームに血道を上げた夢のあとを見てしまったせいなのか、企業で不祥事が相次ぐせいなのか、企業ではない選択肢としてNPOに注目が集まっている。それは、もっと言えば、特別リッチにならなくてもよいから日々やりがいを感じられる仕事に就きたい、という欲求の表れであるのだろう。
幸か不幸か、ここ数年、政府の緊急雇用対策事業などのおかげで、短期間であってもNPOが人を雇用する機会が、飛躍的に増えた。求人・求職がともに増えたのは結構なことなのだが、あまりの急拡大が、不調和も生んでしまったようだ。
不調和のひとつは、働く人にとっての期待はずれだ。ちゃんと人の役に立っているという実感が持ちたいのに地味な裏方しごとや会議ばっかりだ。あるいは、指導も研修もロクにしてもらえないまま「自分で考えろ」と言われても、どうしていいかわからない。
一方の不調和は、NPO側にとっての期待はずれだ。やる気を見込んで採用したのに指示待ちだ。これまでの経験の枠組みにとらわれてNPOに馴染もうとしない。
ボタンの掛け違いは、NPOでの働き方について考え方が整理されていないから起こるのではないか。人の役に立つ仕事も、直接的に感謝される部分だけでは成り立たない。職員はむしろお膳立てを担うことになるが、それらの仕事の総体がNPOだ、という認識が共有されているかどうか。また、ある一部分だけの担当者であっても、活動全体や団体の運営にまで意見を言えるのがNPOの特徴だ。そこへの積極的な参加(もちろん責任を伴う)が、働く人により大きなやりがいをもたらすのではないか。そして参加型を標榜するNPOなら、そうできることを保障しなければならない。お互いがそのアクションを起こせているか、点検してみる必要があるだろう。
さらに、それぞれのそうした思いをぶつけ合うことができるのも、NPOならではだろう。「どう働きたいか」を雇用 被雇用の双方で話し合うこと自体、今まで想定もできないことだったのだ。
NPOらしい働き方には、いろんな新しさがある。NPOらしい新しい働き方を、みんなでつくっていきましょう。
■その他の掲載内容/全8ページ▼
<特集>
・NPOによる政策実現とは?
・NPOの政策提言フォーラム開催!
・「兵庫県版 NPO法の運用方針」顛末記(最終回)
<NPOだより>
・信頼されるNPOの7つの条件
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