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情報誌「みみずく」

 「みみずく」は、NPOに関心のある方々に向けてメッセージを発信する「市民活動情報誌」です。その時々の問題をKECの視点から特集しています。ここでは、「みみずく」に掲載した巻頭言をご紹介します。  

    ■第20号[2005年6月1日発行]   19号へ  /  もくじへ
説明責任を果たすことが次へとつながる 市民活動センター神戸監事
あすか税理士法人  宮崎 洋彰


 皆さんは「会計」と聞くとどういう印象を持たれるのでしょうか。お小遣い帳や家計簿など要するにお金の計算をするイメージでしょうか。入ったお金と使ったお金を計算して、残ったお金と合っていればご明算!

 もともと会計の起源は古代ローマ時代説と中世イタリア説とがあります。いずれにせよ、会計が決定的に重要になったのは、1600年代初頭のイギリスが経営した東インド会社からだといわれています。航海に出て商売をするための元手を募り、航海から帰ってきたら船に積んできた財貨を処分して、元手を出してくれた出資者にお金を分配したのです。

 ところで出資者は何を信用して最後のお金の分配に納得できたのでしょう。航海に出た人たちがお金をチョロまかしているかも知れないのに。ここが今の経済社会と決定的に違う点です。かの出資者たちは、帰ってきた船を見れば一目瞭然、目の前で財産を一切処分するのですから、そこに残っているお金を分配すれば済んでしまいます。

 話は突然現代社会に跳んで、今の経済社会では出資者は単なる財産の分配だけではなく、いろいろなニーズをもっています。ところが出資したお金がどう使われているのか、チェックしようにもなにを信用すればいいのか分かりません。そこで公認会計士が監査をして、この会社の決算書は法律どおりきちんと作られていますよ、とお墨付きを与えるのです。そうすれば、あとは自分の責任で出資を続けるかどうか判断すればいいことになります。

 ところで、NPO法人の場合は出資者とは誰でしょう。もちろん正会員が法的にはその立場にあるのでしょうが、もうすこし幅広くとらえるべきでしょう。何らかの社会的問題意識があって、解決を図ろうと共に行動する人々みんなが出資者だと考えて良いと思います。そうすると、問題解決のためには、出資者みんなにお金に限らず出資を続けてもらうことが必要になってきます。

 そのためには、監査証明付きとまではいかなくても、信用できる活動報告書や決算書が必要になってきます。決算書はお金の帳尻あわせではなく、関与してくれた全ての人々の有形無形の出資に対して説明責任を果たし、そのことで人々の信頼を得て、活動を続ける原資となる出資を得るために必要不可欠な報告書なのです。

 NPO法人には会計のできる人が少ないようです。また活動意欲はあっても、説明責任を果たすことが次へつながる、ということはなかなか理解しにくいようです。しかし会計をおろそかにしては、活動を続けるための元手を得続けることは難しいのだ、ということはしっかり認識する必要があると思います。

 
      


   ■その他の掲載内容/全16ページ▼ 
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        ・CSO名鑑発行!兵庫の市民社会組織の現状をさぐる
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