神戸から「9.11 平和へのメッセージ」

2004年9月14日

 米国でのテロ事件から丸3年を迎えた去る11日、神戸でも各地で犠牲者追悼や平和への願いを込めたイベントが開催されましたが、神戸北野のギャラリー島田にて開催されました「セプテンバーコンサート平和への祈り」 in KITANOでは、平和への祈りを込めた下記のような声明が発表されました。メッセージに寄せられた賛同者の皆さまからの提言と合わせてここにご紹介します。

賛同者の皆さま
賛同者の皆さまからの提言集

「9.11 平和へのメッセージ」












9月11日、震災を経験した神戸から、平和への祈りを込めて声明を発表いたします。


私たちは「憲法9条」を誇りとして、世界の、とりわけアジアの市民と手をつなぎ、真実を見つめ平和的安定をめざす努力を続けましょう。

あらゆる紛争の解決に武力をつかうことに反対し、相互理解、文化交流による友好と協力の関係を発展させましょう。

人を殺し、殺させ、殺されることを許してはなりません。今、私たちが、それぞれに、平和の担い手として行動することを誓うとともに、この声明を実現していくことをアピールいたします。

平和へのメッセージ実行委員会


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・呼び掛け人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
伊勢田史郎  伊藤ルミ  島田誠  下村俊子  高村勣  竹本成コ  中辻悦子
  林同春  村井雅清  元永定正  安水稔和  山口一史  松本 誠  三木谷良一


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また、あの忌まわしい「9・11」が巡ってきた。ニューヨークの世界貿易センタービル2棟が、崩壊した日だ。お亡くなりになられた皆様方に深い哀悼の意を捧げます。

 その時以来、ブッシュ大統領の主導によって、世界は「テロリズムとの戦い」の名のもとに、憎悪の連鎖の道へ迷い込み、日本もそれに追従して危険な道を歩みはじめた。誤った情報によるイラク侵略は、9・11で失われた命を、はるかに超える規模で、毎日のようにアフガニスタンで、イラクで生命が失われ、解決の糸口すら見えない。

 私たちは、1995年1月17日、大震災に見舞われ、6433名(公式発表)の尊い命を失った。あの時、世界70ヶ国を超える国と地域から暖かい支援を受け、国境を超えた支えあいを実感した。私たちは、非戦を誓った憲法第9条を持った世界唯一の被爆国の責務として、この被災地から「平和・反戦」の大きな声を上げなければならない。

 思えば、世界史は戦争の歴史であり、また、それを克服してきた歴史でもある。日本の群雄割拠の戦国時代は、つい4〜5百年前のことだ。でも同じ日本人が再び銃を向け合うことを想像する人はいない。米・ソの冷戦時代が終わり、ヨーロッパではEUが今年5月に新たに加盟した10ヶ国を加えて25ヶ国となった。
 
 1923年にクーデンホーフ・カレルギーが「パン・ヨーロッパ」構想を掲げて運動を主唱し、温めたものが、諸国間の粘り強い努力で現実を克服して、今、実現しようとしている。国境が溶解しはじめているのだ。1924年。ここ神戸では、中国の国父・孫文が、欧米列強の植民地帝国主義を批判し、自由と平等と連帯を普遍的な政治公理としてアジアから世界へ広げていこうと呼びかける"大アジア主義"という演説をおこなった。「日本国民への遺言」と呼ばれ、孫文が亡くなる3ヶ月前のことだ。

 不幸にして、日本は、その逆の道を走り、破滅、敗戦と至った。その教訓としての憲法第9条が、今また危機にさらされ、有事立法、イラク紛争地域への派兵、教育基本法の改定による「愛国心」教育など、平和を願う世界の人々の英知と努力に逆行する動きが加速されてきた。

 イスラム教とキリスト教、アメリカとイラク、北朝鮮などの様々な対立を、武器によるのではなく、平和という理想を掲げ、粘り強く克服してきた歴史に学びながら、文化を交流し、違いを認め合い、支えあうことによって解決することの大切さを被災地からの発信として、強く訴える。

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