震災復興とその検証 〜二つの連続講座のご紹介〜

2004年7月10日

 95年1月17日の阪神・淡路大震災から10年目を迎えた兵庫県南部地域では、官民を問わず、これまでの復興の過程を振り返り、検証しようとする試みが進められています。その中で、市民団体の企画によるもの、および被災者と行政の間に立つ第三者機関が取り組んでいる連続講座を紹介します。ぜひご参加ください(各回個別の参加申込ができます)。

 ■阪神大震災10年検証セミナー「寺子屋--支援制度を考える--」(主催:被災地NGO恊働センター)

 被災地NGO恊働センターでは、月1,2回のペースで、市民社会に関わる様
セミナー第1回目の様子
々なテーマで「寺子屋」と題したセミナーを開催しています。2004年度の寺子屋シリーズの一つ「支援制度を考える」では、被災者のより早い生活再建のために大災害発生後の自助、共助、公助はどうあるべきかという問題意識のもと、様々な立場でシステム作りに情熱を燃やしている方々から熱い思いを伺います。テーマもさることながらお食事をいただきながらのくつろいだ雰囲気も得がたい特典です。

 いずれの回も時間は18時30分〜21時00分で、会場は被災地NGO恊働センター(神戸市兵庫区中道通2-1-10)です。参加費はいずれも2,000円(資料代500円、食事代1,500円)。定員20名で、事前に参加申し込み(Tel:078-574-0701、Fax:078-574-0701、E-mail:ngo@pure.ne.jp))をお願いいたします。


 ■被災者復興支援会議V連続フォーラム“みんなの復興宣言-体験を力に、教訓を未来に-”

 被災者復興支援会議は、阪神・淡路大震災の被災者の生活復興を支援するため、被災者と行政の間に立って、被災者の生活実態、意見、要望等をつかみ、生活復興に関する支援策や課題の整理方向を、被災者、行政等に提言、助言することを目的として95年7月に設立された第三者機関です。現在は第V期で、今年度の活動の一つとして、復興の歩みを振り返り、今後の災害に役立つ教訓等を広く発信するための連続フォーラムを開催します。各回のフォーラムでは、パネリストを5名ほどお招きし、テーマに沿って発表いただくとともに、会場参加者と意見を交換する時間も設けています。
 参加費は無料。参加お申し込みおよびお問い合わせは、同会議事務局(兵庫県生活復興課内、Tel:078-362-4218、E-mail:seikatsufukkouka@pref.hyogo.jp)まで。
 
阪神大震災10年検証セミナー ■被災者復興支援会議V連続フォーラム
第1回:5月26日(水)
●講師:藤原 雅人(兵庫県復興本部総括部参与)
●テーマ:「風穴を明けろ〜住宅再建の行方〜」
 この4月に施行された「居住安定支援制度」。まだまだ不十分ながら、個人財産に公的資金の支給は出来ないという政府の厚い壁に風穴を明けた。これからも共済制度実現のため黙々と仕事を続ける、一人の県職員の熱い思いを聞く。
4月24日
●テーマ:「これからの危機に備える」
●場所:ひょうごボランタリープラザ
●コーディネーター:神戸大学都市安全研究センター
           名誉研究員室崎益輝(V)
5月15日
●テーマ:「提言がつくる共創社会」
●場所:御蔵通5 ・6 ・7 丁目自治会館
●コーディネーター:神戸大学都市安全研究センター
           名誉研究員室崎益輝(V)
第2回:7月2日(金)
●講師:永松 伸吾(人と防災未来センター専任研究員)
●テーマ:「住宅被害・事前対策と事後保障の連携〜両立可能な制度を目指して〜」
 住宅再建制度(事後保障)を充実させれば耐震化(事前対策)が進まないというジレンマがある。では両者を連携させて資金のトレードオフを可能に出来ないが。「被災者に優しい社会」と「災害に強い社会」の二兎を目指す若い研究者の熱い思いを聞く。
6月26日(土) 
●テーマ:「地域経済とコミュニティの新たな関係の形成を目指して」※フォーラムの後に、まちづくり見学会、会費制のぼっかけ・そばめし懇談会もあります。定員はフォーラムが60名程度、懇談会が先着30名。詳細はforum-june.pdf(356k)
●場所:神戸・長田シューズプラザ4F(神戸市長田区細田町7- 1- 9)
●コーディネーター:兵庫県立大学経済経営研究所
            所長加藤恵正(V)
7月31日(土)
●テーマ:「現在(いま)、被災地の現場では」※パネリスト、プログラムの詳細はforum-july.pdf(341k)
●場所:神戸市営灘北第二住宅集会所(神戸市灘区灘北通8-2)
●コーディネーター:
  (特)NPOひょうご農業クラブ
        理事長増田大成(T)
第3回:7月28日(水)
●講師:布藤 明良(日本生活協同組合連合会常勤参与)
●テーマ:「自助・共助・公助〜大衆運動のあり方〜」
 「地震災害等に対する国民的保障制度」は2500万人の署名を集め、被災者生活再建支援法の住宅再建制度見直しにつながり、この4月「居住安定支援制度」が施行された。その運動を支えた一人のリーダーの熱い思いと、今後の動きに期待される日生協の役割を聞く。
9月 
●キーワード:震災分化(発信と継承)
●場所:芦屋又は神戸市内
●コーディネーター:
  (特)ひょうご・まち・くらし研究所
         常務理事山口一史(T)
10月(1) 
●キーワード:地域力・市民力
●場所:西宮市内
●コーディネーター:
  国立大学法人大阪大学人間科学部
            助教授渥美公秀(V)
特別版:8月2日(月)
●講師:渋谷 和久(前内閣府防災担当企画官)
●テーマ:仮題「居住安定支援制度の成立秘話」
 この4月に施行された「居住安定支援制度」。まだまだ不十分ながら、個人財産に公的資金の支給は出来ないという政府の厚い壁に風穴を明けまた。成立に至までの財務省との攻防など、防災行政のトップリーダーの熱い思いを聞く。
10月(2) 
●キーワード:エンパワーメント(元気激励)
●場所:淡路島内
●コーディネーター:(社)兵庫県子ども会連合会
            事務局長速水順一郎(V)

11月 
●キーワード:合意形成
●場所:芦屋又は神戸市内
●コーディネーター:同志社大学文学部
            教授立木茂雄(V)
第4回:9月29日(水)※台風のため10/19(火)に延期
●講師:山中 茂樹(朝日新聞編集委員)
●テーマ:「災害復興制度の創設を目指して」
 今の日本の災害復興は自力復興、現物給付が原則だが、「くらし」「住まい」「まち」の復興に関わる政策・制度を作ろうという試みがある。震災当時、神戸支局にいた新聞記者の復興制度にかける熱い思いを、議員連盟の動きと会わせて聞く。
12月 
●キーワード:自律連帯
●場所:神戸市内
●コーディネーター:
  阪神大震災復興市民まちづくり支援ネットワーク  
            代表小林郁雄(V)
2005年1月 
●キーワード:参画協働
●場所:神戸市内
●コーディネーター:市民まちづくり研究所
           所長 松本誠(U)
            
※阪神大震災10年検証セミナーは上記の他にも調整中の講座があります。詳細はお尋ねください。
※被災者復興支援会議コーディネーター氏名の後の(T)(U)(V)は、各期の支援会議メンバーを示しています。

▲UP