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  作業所ってどんなところ?
  
 みなさん作業所ってどんなところか知っていますか?その活動内容は実に様々で、まちの印刷屋さん紹介で取り上げた印刷作業はもちろん、パンやクッキーなど食品の製造および販売、喫茶店の運営など様々な活動をしている施設があります。そんな多様な作業所の活動を知っていただくために作業所を見学・取材させていただきました!                             
                              取材:柴田慎士(日産ラーニング奨学生)
作業所とは・・・“障害のある人たちが地域の中で共に働き、生きていくための場”です。その規模や形態は様々で、比較的規模が大きく法的に認可を受けた施設(授産施設)から規模が小さく法的な認可を必要としない施設(小規模作業所)まであります。また、最近では小規模でも認可を受けることができる小規模授産施設が制度化されました。
 
  1.作業所 ほのぼの
  2.
障害者ワークセンター新生会印刷所

作業所 ほのぼの

 明石駅(JR、山陽)から徒歩15分くらいの場所にある“作業所ほのぼの”。「三ノ宮クリーニングほのぼの店」と書かれた青い看板が目印です。9名のメンバーと3名のスタッフで構成されています。

 看板からもわかるとおり、“作業所ほのぼの”の主要な業務はクリーニングの取次ぎです。僕がお邪魔させていただいた時には、ちょうどクリーニングされた服を取りにお客さんが来られていました。作業所のメンバーが西は明石市大久保、東は神戸市垂水区辺りまで、基本的に水曜日に集金・配達しているそうです。近くに住んでいるみなさんは是非利用してみてはいかがでしょうか?

 それでは最近の“作業所ほのぼの”の活動を紹介させていただきたいと思います。まずは、いかなごの釘煮のパック詰および包装作業。僕のお邪魔した日の午前中もこの作業で忙しかったそうです。メンバーで役割を分担し、衛生面に注意しながら作業を行なっているとのこと。委託元からも「重量も正確だし、納期の遅れもない」と評価は上々だそうです。同じ委託元から天ぷらの串刺しの作業も委託されており、そちらはバランスや重量に特に気をつけているそうです。
 また、着物を雑貨にリサイクルするための準備として、着物を適当な大きさに切りアイロンがけを行なう作業を行なっています。しわしわになっている着物に一枚一枚丁寧にアイロンをかけておられる姿がとても印象的でした。

 
作業の合間のティータイムにもメンバーのお話をおうかがいしました。クリーニングの配達は地図が好きなメンバーを中心にがんばっていらっしゃるそうです。また最近は週1回、ワープロの勉強をなさっているそうで、ちょうどメンバーの一人が練習されているところでした。真剣にワープロに向かっていらっしゃる姿がとても印象的でした。


←ティータイムにくつろぐ“ほのぼの”のメンバーの皆さん




障害者ワークセンター新生会印刷所

 新生会作業所には3つの作業所があります。3つの作業所は連携して事業に取り組んでいます。印刷・園芸・軽作業・喫茶の4つが新生会作業所のメインの事業です。

 僕がお邪魔させていただいたのは、3つの作業所の中の新生会共同作業所第2。JR西宮駅からは南へ徒歩10分、阪神西宮駅からは東へ徒歩10分の所にあり、西宮市福祉センターの隣にあります。建物の前には作業所で育てられた花が展示されていて、きれいに咲いていました。(この花は販売されているそうです。)

 建物の一階部分の前面は喫茶「たんぽぽさん」があります。この喫茶店は喫茶部門のメンバーによって運営されています。このお店で食べられるケーキ・クッキーもメンバーによる手作り。特にシフォンケーキが好評だそうです。お客さんのいない時には、メンバーのみなさんが楽しく談笑していらっしゃる姿も見えました。

 作業所は今年3月に増築が完了しており、広々と感じられました。所長の高田さんに案内されてやってきた2階で、まず驚いたのが印刷の設備。本格的な印刷用機器が所狭しと並んでいました。また、メンバーの方がパソコンを使ってデザインの作業をしておられました。パソコンに向ける眼差しからは仕事に対する真剣な姿勢がうかがわれます。


  
 ↑パソコンを使ってデザイン中。     ↑設備も本格的!          

 2階を見学させていただいた後は、1階の印刷室に案内していただきました。この部屋にも印刷機器がたくさん設置されています。僕がお伺いした時もメンバーによる印刷作業が行われている最中でした。訪問させていただいた11月下旬は、特に年賀状の印刷が忙しいそうです。時折、冗談も言い合いながら、みなさん真剣に作業していらっしゃいました。

 3階建ての建物の屋上は園芸スペースがあります。ここにはビニールハウスも設置されており、草花の栽培が行われています。屋上にいっぱいに咲いた花は非常にきれいでした。


 その後、所長の高田さんにお話をおうかがいしました。高田さんによれば、新生会作業所は30年もの歴史を持ち、印刷部は設立当初から活動を行なっているため、技術が蓄積されており、作業所というより一般的な印刷所だと思っていただきたい、とのことです。実際に、新生会印刷所で印刷されたリーフレットを見せていただきましたが、その出来は素晴らしいものでした。ツールドコミュニケーションを初めとする市民団体や県の報告書から美容室のリーフレットまで様々な印刷物をてがけていらっしゃいます。印刷はもちろん、デザイン、製本まで可能だそうです。

 「新生会のようにメンバーが20名程度の中規模のものから、10名をきるくらいの小規模なもの、そして100名を超えるような大規模なものまで作業所は非常に多様である」と、高田さんは指摘されます。作業所の多様さは規模だけにとどまりません。その活動も非常に多彩です。例えばラーメン屋をしている作業所もあるそうです。11月18日〜23日西宮市で行われた「NEW LIFE PARTY 2003」に出展された全国の作業所の製作作品を見せていただきましたが、色とりどりのキャンドルやかわいい模様が織り込まれたゴザなど非常にバラエティに富んだ作品に目を奪われてしまいました。「ハンディを持つ人の生活の場である作業所をもっと身近に感じてほしい。作業所の作品が買える場所も増えてきているし、そういう所が作業所を知るきっかけになれば。」との高田さんの言葉に深く共感しました。

2003.11   

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